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実は揃ってない。 [小説]

*nice!ありがとうございます♪*
*下書きで埋もれてました…(´・ω・`)*

以下意外に長い家の子の駄文。
再アップです。

季節外れですが、家の子で節分ネタをUPしようかと思います。
ほかの駄文には友達の子が大抵絡んでいるのでどうしようかと・・・!
んで、家の子集合させた節分でもUPしようかなと。

・・・・でもね、
・・・・・・・・・・・要那士さん忘れてた\(^o^)/
大抵一言なのでどっか付け足すか…。←

とりあえず、出てる子↓
・零時
・双斬
・萩由
・友
・雨璃
・雪騎
・翆
・棘
・伉
・剞曄
・翅音
・誨
・尚惟
・要那士(出る予定だったので付けたしw)

新しい子で出てる子
・杜蓮(とれん)
・露葉(つゆは)
・来憧(らいど)
・達己(たつな)
・利玖(りく)
・緋月(ひづき)
・琉依(るい)

杜蓮と露葉ちゃんは兄妹。
そして露葉ちゃんは剞曄くんと仲が悪い。伉とは普通。
女形として舞の主役を取られたことから剞曄くんを目の敵にしてる←
杜蓮さんは才能あるが、露葉ちゃんのサポートで各地を一緒に回ってる。
一応戦闘組。

来憧に関しては前に描いたので略。
達己さんも同文。

利玖くんと緋月さんは兄弟。
緋月さんは翆さんの大学の先輩。いろいろあって、今は町医者。どちらかといえばのほほんとしている。
利玖くん(17/高2)は緋月さんの若いころにそっくりなので、からかわれるから兄(緋月)のことはあまり好きじゃないけど、ほっとけない。色んなアルバイトをこなす。

琉依くん(12歳ぐらい)伉と剞曄が立ち寄った待ちで出会った少年。
オッドアイのため、いじ。めを受けてたところを伉に助けられる。

以上。説明終わりっす!



誤字、脱字、駄文ですが、ご了承くださいませ。


***************



「全員集合ー。」

雪騎が皆を集める。

「は~い」
「うぃ~」
「集合かかったらキビキビ動く!」
「はいはい」
「何なのよ?まったく。」

各々雪騎の周りに集まる。

「だいたい全員揃ったか。」
「白渡せんせー何すんの~?」

はぁーいと手を挙げながら零時が質問する。

「良い質問だ、桜井。」

そうだな…っと、辺りを見回し、とある方向を見て睨んだ。

「そこ、今日は何日か答えろ。」
「あ?」

ビシッと指差した方向は、一人隅の方でふかしている誨だった。
不意に当てられた誨はポケットからケータイを取り出す。

「今日?今日ねぇ~…2月3日?」
「ふん、聞いてるなら良い。」

雪騎は元に戻る。

「2月3日と言えば?そこ。」

前列の琉依(るい)が当たる。

「せ、節分…?」
「そうだ。というわけで、今から鬼を数人決める。」
「「「はぁああーーー?」」」
「異論は認めない。この場の全員出席は決定事項だ。」

腕を組みながら雪騎が告げる。

「え?え、そのために集められたの!?」
「うむ。」
「ちょっと待って、なんであたし達まで!?」
「心配するな。子どもと女は鬼にならなくていい。」
「じゃぁ、僕は良いよね?」

にこっと笑う友くんに雪騎が不敵に笑う。

「友、安心しろお前は参加だ。」
「えぇー!」
「変身解け!」

友と雪騎の言い合いが始まった。

「…なんだかだいぶ大規模だけど…」
「せやなぁ、豆まきなのに鬼ごっこ並みやな!」
「鬼ごっこって…鬼が逃げるから反対だろ。」
「ほんまや!」
「……俺、豆まきしたことないんだけど…」
「うそ!?さすが坊ちゃん!!」
「まぁ、普通考えて来憧(らいど)ん家じゃやらないだろ。」
「のんきに話してる場合じゃないっすよ!?この数で追っかけられるとか恐怖!!」

和気あいあいと学生組。

「なんであたし達がこんなことしなきゃいけないのよ…!」


露葉は渡された豆の入った升を持っていた。
なだめようと伉が言葉をかける。

「まぁまぁ、露葉ちゃんおちついて?」
「…物好きだからな…。」

ボソッと棘がぼやく。

「露葉、あまりそういうな。行事は大人数でやる方がいい。」
「兄っ…」
「そうそう、ま、杜蓮が鬼になったりしてねー!」
「剞曄っ!!!あんたねぇーーー!」

今にも剞曄に豆を投げつけようとする露葉。

「おっと!そこ!まだ投げんなよー?鬼決まってねぇんだから!」

雪騎が友をがっちり引きとめたまま露葉を指差す。
しぶしぶ握りしめた豆を引きもどす露葉。

「じゃぁ、くじ引き開始するぞー。」

年功序列で、順々に箱に入った紙を取っていく。

「あれ?萩さんは?」
「あぁ…あいつと尚惟さん、要那士は恵方巻を作るから不参加だ。」
「なんかずるくね?」

ぼやく誨が箱から紙を一枚とる。

「飯抜きで良いなら参加させるが?」
「いえいえ!是非作っててください!!」
「まぁ、年分食べたら大豆がご飯代わりになりそうだけどね~」

はははっと緋月(ひづき)が最後の紙を取る。
全員取り終わったところで、全員が紙を開く。

「鬼って書いてあったやつが鬼だ。」

ぺラッと白紙の紙を見せつける雪騎。

「どうだった~?」
「白紙だ。」
「おれもや!」
「俺もだ。」
「セーフ!」

きょろきょろと利玖が緋月を探すと、後ろからそっと覗く。

「ん?なんだい?」
「…兄貴は鬼なのかよ?」
「いや、無事豆まきだよ。」
「ちっ」

悔しそうに顔をゆがめる。

「兄さんと追いかけっこしたかったのかい?」
「するかアホ!!!」
「つれないなぁ~」

利玖が零時たちの元に戻るのをにこやかに緋月は見ていた。

「ラッキー!」

ぱっと萩由と雪騎に白紙を見せつける友。

「ちっ。運強いな。」
「へへーん!翆さんは?」
「大丈夫、豆まき参加だよ!」
「あちゃー!」

雪騎が誨に近づき、紙を見てにやりと笑う。

「はんっ、タバコ吸ってた罰だな。」
「ご愁傷様です。」
「良いなぁ…俺もそっちに混ざりたかった!」

恵方巻と巻き寿司の用意をしながら萩由と要那士が声をかける。

「要那士、全然変わるけど?」
「いやぁ~、鬼は良いや。」
「なんだよ…!まったくー!老体に鞭打つき?」
「お前俺より若いだろ。」
「十分仕事で疲れきってるっての!」

まったくーっと言った感じで誨が腰に手を当てる。
誨が隣に居た伉に声をかける。

「あ、伉はどうだった?」
「俺も剞曄も白紙ですね。」
「当り前でしょ!僕が鬼だなんて、そもそも許されないよ!」

髪の毛を払い、なびかせながら答える剞曄。

「棘さんと杜蓮さんはどうだったんです?」
「…鬼だ。」
「…」

棘がひらりと見せた紙には「鬼」の文字。
そして気まずそうに見せた杜蓮の紙にも「鬼」の文字が見えた。
それを見た露葉は持っていた升を落としそうになるところを棘が間一髪で受け止める。

「ちょっと!兄が鬼ってどうゆうこと!信じらんない!!」
「つ、露葉!」

雪騎に攻め寄ろうとする露葉を杜蓮が引きとめる。

「俺は仕組んでない。それを引いたのはそいつ自信の運だ。」
「そうだよ、露葉。これを引いたのは俺だから!」
「兄…」
「ま、仕方ないよね。」

さらっと言う剞曄にキッっと露葉が睨む。

「っていうか!そもそもあんたがあんなこと言うから引いちゃったんじゃない!」
「なっ!僕のせいかよ!?」
「あんたのせいよ!!」

ぎゃぁぎゃぁといつもの様に剞曄と露葉の喧嘩が始まってしまった。

「…まったく…」

それをしり目に誨、棘、杜蓮に鬼のお面が渡される。

「おや、面白いことをしてるねぇ?」

縁側の窓に寄り添いながら声をかけてきたのは達己だった。

「あんた、来てたのか!」
「声をかけてくれないなんて釣れないね。白渡センセ?」
「……情報屋の方が忙しいかと思ってね。」

眉間にしわを寄せて萩由を見る。
萩由も予想外のことだったらしく、びっくりしていたが、尚惟の方を見た。

「尚惟、あなたですか?」
「…申し訳ありません。達己様がお聞きになるものですから…」

元執事の尚惟は綺麗に腰をおり、萩由に謝る。
達己は尚惟の知り合いで、よろず屋としてるフリーター。
裏では情報屋として動いていて金でしか動かない。
ただ、気まぐれでつかめない人物だ。

「鬼役ならやってあげるんだけど?」
「言っとくが、金は一切出ないぞ。」
「ははっ!大丈夫、依頼じゃないからね。」

難しい顔をしていた雪騎だが、仕方なく達己にお面を渡した。

「外に出てから豆は撒いてくださいね。」

萩由に言われ、鬼と豆まき役が外に出ていく。
縁側に立った雪騎が仁王立ちで全員に指示する。

「拾った豆と升は投げないこと。鬼は逃げてもOK。ってことで、開始!」

わぁーっと一斉に鬼が逃げだし、それを追いかけて豆を投げだす。

「鬼はー外ーー!福はー内ーー!!」
「鬼に投げるのはほどほどにな~。」

雪騎の声も届いてるのか届いてないのか。
節分と言うより、豆まき合戦が始まっている。

「誨さん隙ありー!」
「おっと?」

ひらりと豆をかわす誨。

「お兄さんに豆当てるなんて百年早いよ?友くん」

決めポーズを決めたところに豆の総攻撃が来た。

「…ってぇ!?」
「誨兄ぃ、油断してるからだよ!」
「…鬼は外!」

双斬と来憧からの豆の洗礼だった。

「まったく!お兄さんがカッコよく決めてんのに!」
「「まて~~!」」
「こっちだ!」

逃げる誨を双斬と来憧、そこに零時が加わって追いかける。
みんなを縁側から見渡す雪騎に雨璃が近づく。
同世代の琉依と一緒に豆を蒔いて居たが、戻ってきた。

「雪騎さんは、投げないんですか?」
「雨璃。」

しゃがみこんで雨璃の頭をなでる。

「そうそう、センセは参加しないの?」

鬼のお面を頭の横に付けた達己が暇そうに立っていた。

「参加するつもりはなかったんだが、あんたを見て気が変わったよ。」

山盛りに豆をもった升を持ちだした。

「へぇ?それ、俺に当てる気?」
「当り前だ!その余裕が気に入らないいんだよ!!」

不意打ちで投げた豆をひらりと達己がかわす。

「鬼さーんこちら、手ーのなる方へ?」
「鬼はテメぇだ!雨璃、琉依、いくぞ!」
「は、はいっ!」
「わ、わわっ!!」
「翆、食ってないで加われ!」
「ん!」
「いってらっしゃーい」

雪騎は雨璃と琉依、巻き寿司をつまみ食いした翆を引き連れ、達己に豆を投げ始めた。
緋月は事の行方を見守っていた。




「棘!少しは手加減しても良いんじゃないの!?」

一向に当たらない棘に内心腹が立ってきた剞曄。

「まぁ、棘さんに当てるのは難しいんじゃないかな?」

とりあえず、誰に当てるでもなく撒いている伉。
棘と剞曄の追いかけっこを見守っていた。

「それ!鬼に当てないと意味ないじゃん!」
「そもそも棘さんが鬼な時点で当たらないよ。」
「…くっそ!おらー!」

追いかける剞曄の何度目かの攻撃。
それもひらりとかわす。
かわされた後ろには生憎、人がいた。

「っ!?」
「きゃぁ!?」

杜蓮が庇うようにして露葉を守った。

「…ちょっと!剞曄!!やったわね…!」
「げっ…そこにぼーっと立ってるからだろ?」
「私だけじゃなくって兄にも当てるなんて…!」
「っていうか、杜蓮さんは鬼だし…。」

伉の言葉も聞かず、剞曄と露葉はそれぞれに豆を投げ合い始めてしまった。

「やれやれ。」
「まったく…。」

伉と杜蓮は顔を見合す。
そして、互いに鬼のお面と豆の入った升をチラ見し、目線を戻す。

「…」
「…」

杜蓮が歩きだしたと同時に伉は豆を投げ、それを振り向きざまにパシッと杜蓮は掴んだ。

「「鬼はー外ー!福はー内ー!」」

立ち止まっていた棘に零時達が豆を投げてきた。
相手をしていたはずの誨はというと、ギブアップして緋月と縁側に腰をおろしていた。

「…増えたか。」

逃げ回っているうちに杜蓮と棘は背中合わせになってしまった。

「今がチャーンス!」
「おりゃあ!」
「鬼はー外ーー!」

四方八方から豆が降ってきた。

---スパンっ
---シュンっ

その豆は一瞬にして砕けた。

「あ。センセ、あれ。」
「あん?んな騙しに乗るかよっ!」

よそ見する達己に雪騎が投げるがやはり当たらない。

「あっ…雪騎さん!」
「ん?どうし…って!」

達己の指差す方を見た雨璃は雪騎の服を引っ張った。
釣られて見てみれば、棘と杜蓮が武器を持っていた。

「コラー!!武器は使用禁止だー!」

すかさず駆け寄る雪騎。

「じゃぁ、お兄さんはそろそろ帰ろうかな。」
「ありがとうございました」
「じゃぁね、雨璃ちゃん」

棘と杜蓮を叱る雪騎を余所に達己は雨璃の頭を撫でて去っていった。

「あーあ。あいつら、アホだねぇ~。」
「まぁ、負けたくは無いんでしょうね。」

縁側でのんきな会話。

しばらくは棘と杜蓮が雪騎に叱られるという珍しい光景があった。
その後、恵方巻きをみんなでおいしく食べたとか。



おしまい。


ーendー

ひっそり要那士さん追加。
そして、だいぶ下書きで埋まってた…^p^

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